豪ドルの堅調さに暗い影が出始めました。原油価格が3日続落し120ドル台まで下がったことが、これから豪ドル相場にどのような影響を与えるのか、注目です。

 豪ドルと原油は相関関係が強い・連動することを前提として、原油を含む商品(コモディティ)価格に変化の兆しが見え始めたことにより、豪ドル相場のこれまでの堅調さに変化が現れると予想するレポートも出ました。対米ドルで0.85位、対円では82円位(ドル円相場によりますが)まで下がると予想しているようです。

 商品価格の変化(原油価格の下落)の直接のきっかけとなったのは、米大統領でも米財務長官でもなく、バーナンキFRB議長の米国経済の深刻さについての議会証言だったようです。米国経済の失速(後退)は、原油需要の減少を招きますが、その原油価格の下落が一旦は107円前半までの米ドルの上昇をもたらしました(商品から米ドルへの回帰)。しかし、米国経済の深刻さからドル買いは続かず、またまた下落基調になっています。

  一方、豪ドルは今の所、103円台前半と、まだ反応していないようです。これからどう変化するか楽しみです。加えて、今後商品や豪ドルから(投機)資金がどこへ向かうか、注目です。(私は円に向かうと予想していますが、どうでしょうかね。)