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金余りとはどういうこと [政治経済]

 原油が下がれば豪ドルも下がるということを昨日書いたのですが、その直後の夜9時頃チラッとチャートを見ると豪ドルが下がっていました。その時は何が原因か分からなかったのですが、ニュースを見ると原油(原油先物、主にWTI)が下がったことが原因のようでした。その頃米ドルはあまり変化していません。豪ドルと米ドルはこのように連動しない時もあるのですが、後でチャートを見ると、何となく同じような形状をしています。

 ところで、原油についてはサウジアラビアが生産量をおよそ1.5倍に増産することを決定したそうです。これを裏付けるように日本の企業の日揮が2,000億超の原油処理施設を受注したことが報道されています。

 これだけでどうかは分かりませんが、上がりすぎたといわれる豪ドルの上昇はそろそろストップするのかもしれません。(でもこれから電力を多く使う夏を迎えるのですが。)

 今日のタイトルは「金余りとはどういうこと」なのでその話に移ります。これは個々の家計に金が余っているということではなくて、政府(主にアメリカだと思う)がGDPの成長率以上にマネーを供給(要するにドルを印刷すること)し続けた結果、実体(実物)経済以上にマネーが存在する状態のことだそうです。世界を1つの店に例えたら、世界中で生産された財・サービスをその店で全て購入してもマネーがその何倍も余ってしまうということですね。だからその余ったマネーはより有利な投資先を探して世界中を徘徊している感じです。原油に向かったり、ドルに向かったり、商品(食料・穀物)に向かったりと。これではインフレになるのは当然ですね。

 デフレで経済状態が悪かった日本もマネーを大量に供給し続けてきました。最近そのデフレが終わったと思ったら、世界ではインフレが深刻になっていた。

 インフレは結局、マネーサプライのコントロールに失敗した政府の責任じゃないのか?という疑問が発生します。

 次回はこのことについて考えます。


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