先日のメリルリンチの損失(評価損)の公表は7-9月期の決算のものでした。  少し前にゴールドマンやモルガンの決算発表がありましたが、それらは6-8月期のものでした(日経新聞による)。この時ゴールドマンの損失が少なかったので、別格の投資銀行だとテレビでは絶賛されていました。  しかし、サブプライムによる損失は8月末までのものしか公表されていないので、未だ先は不透明だと思います。  世界の最大手の投資銀行・証券会社がヘッジ取引をしないとは考えられないので、評価損をヘッジ手段によってカバーしたのだと思います(ゴールドマン)。  しかし、おそらくヘッジをしていたにもかかわらず、メリルには巨額の損失が出たのだから、他の金融機関も同様なのではないかな?と想像してしまいます。    一方、日本の場合はどうでしょう。米国は時価ヘッジですが、日本は繰延ヘッジという会計処理方法を採用することになっています。損益を繰り延べるわけですから、損失は表れません。  ますます、日本の企業(特にここでは金融機関)はどうなのかな?と思ってしまいます。