豪ドル、また今日も下がりましたね。

 下がる時は、崖から落ちるように、急激に下がります。一方、上昇する時は、階段を上るように少しずつ上昇します。

 この点が、ロングとショートが対称的(シンメトリー)ではない所ですね。ポジションを持つのは同じように出来るのですが、相場の性質上、違いがあるので、注意が必要です。

 せっかちな人は、ロングでじっくり稼ぐよりも、ショートするタイミングを狙って、短期間で儲ける方が向いているかもしれません。

 ところで、今週末の15日に大量の米国債の償還があるなので、ドル安に振れやすいらしいです。これは市場にドルを供給することになるからです。

 また、ヘッジファンドの解約の45日ルールというものが、15日までということなので、それまでは特に米国の株式市場は下がりやすいようなので、それを嫌気した米ドル売りが出る可能性があります。

 以前も書きましたが、豪ドル・円レートを米ドル・円×豪ドル・米ドルレートに分解すると、後者が原油安の影響で下がり続け(或いは一定でも)、前者がこの15日の影響で米ドル安(円高)に振れると、豪ドル・円レートはますます下がることになります。

 そうなると、どこで下げ止まるかが気になりますね。将来のことは誰にも分からないのですが、とりあえず、月足チャートの75月移動平均線という長期のラインが、90円位のところにあるので、瞬間的にそこまで下がるかもしれませんね。

 ただ、そこまで下がれば、一旦は反発するでしょうから、ショートの人はその辺を狙っているかもしれません。

 ロングの人は、最安の所で売らなければならないことだけは避けて、下落後の戻り(上昇)を待ってポジションを閉じるのが良いでしょう。

 個人的には、6月頃からずっと豪ドル(等)の下落を待っていたのですが、これだけ急激なものとは思いませんでした。