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豪ドル 下落がさらに加速し始めたか? [政治経済]

 豪ドルの下落が加速しています。ユーロも弱いですね。

 とりあえずどこまで下がるか知りたいですね。といってもこれは誰にも分からないのですが、幾つかのポイントを予想することは出来そうです。

 まず、あまり根拠のないことから言いますと、週の初めは上がりやすく、週の終わりは下がりやすい、ということが一般的に言われます。これは週単位でポジションを整理するディーラーが多いと考えられることによります。特に業務(仕事)で為替取引を行なっている場合は、細かい規定を社内に設ける必要があります。というのは、会社のお金ということで、自分のお金と違い、緊張感が緩むため、リスクを取りすぎることを防止する必要があるためです。

 これについては相場とは関係なく、単にそういう傾向がある(週の初めは上がりやすい)、ということに過ぎないのですが、明確な下落相場の時は、「売り」から始める場合も考えられるので、要注意です。

 もっとまともな今回の下落の下値の目途についてですが、まず簡単な移動平均線での予想が出来ます。次に、フィボナッチの比率を加味した値を出すことによって予想することが出来ます。

 その他、一目均衡表やRSI、ストキャスティクスなど色々分析方法はありますが、基本的で、簡単で、よく当たるのが、移動平均線とフィボナッチだと思います。あまり複雑なことを考えても無駄のようです。

 為替業界(どの業界でも同じかもしれませんが)では、簡単なことを難しく表現して、自己満足している人が多く存在します。この意味不明さに魅力を感じて信者となる人も多いようです。

 ところで、移動平均線ですが、これはなるべく多くの人が使っていると思われるものを使うべきでしょう。このように言われても、調べようがないのですが、「多分これが適当なのでは?」と考えられるものを調べることは出来ます。

 それは、日々のローソク足の変化に沿ったもの、小さな上下の変動があっても、そのラインが下支え(上値抵抗)となるようなラインです。また、大きな相場の変化があった時に、下げ(上げ)止まったポイントを通るラインです。

 具体的には、5日・10日・20日・25日・50日・75日・100日などが考えられますが、もっと適切なラインがあるかもしれません。これらの移動平均線をチャートに加えると(ラインが多すぎますが)、これらのラインが上昇や下落の時のポイントとなっていることが分かります(完璧ではありませんが)。(「が」が多過ぎてすみません。)

 逆の言い方をすれば、ローソク足の変化を捉えるような移動平均線が、分析に最適なモノだということが出来ます。

 もちろん、週足・月足でも同じです。単位を週や月にかえて下さい。

 これによると、豪ドルは97円前半(週足の100週移動平均)、96円半ば(日足で直近安値の88円位と高値104.50円位の50%)、94円半ば(同じく、61.8%)、90円位(月足の75月移動平均)、85円位(月足の100月移動平均)などが考えられます。

 フィボナッチについては、38.2%、61.8%という数字が前提として与えられていて、それを直近の高値と安値に当てはめて算出します。高値104.50円位と安値88円位に、38.2%を加味すると、98.20円位になるので、一旦戻った(上昇した)場合、そこが目途となる可能性があります。

 現在は、円から、米ドルと豪ドルを見ると、米ドルに対しては円安、豪ドルに対しては円高になっています。

 一方、米ドルから、円と豪ドルを見ると、双方に対して、米ドル高となっています。従って、高い順に、米ドル→円→豪ドルです。円の米ドルに対する下落よりも、豪ドルの米ドルに対する下落の方が大きいので、このようになっています。

 現在の豪ドル・円レート(98円位)は、米ドル・円レート(110円位)と、豪ドル・米ドルレート(0.89米ドル位)の掛け算なので、前者の円安(米ドル高)と後者の豪ドル安(米ドル高)が反映していますが、原油価格の下落を考えると、豪ドルが米ドルに対して下がるのは納得出来るとしても、米ドル・円レートがこのまま米ドル高で推移するかどうかは疑問です。日本経済が景気後退に入ったとしても、米国の危機=史上最悪の危機(グリーンスパン氏)よりはマシだと思うので、今後いつ円高(米ドル安)になってもおかしくないと思われます。そうなると、豪ドル・円レートは先ほどの計算式から分かるように、もっともっと豪ドル安になっても不思議ではありません。


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