SSブログ

ストレステストとは何か? 最近良く耳にしますが… [政治経済]

 金融機関のストレステストとは何でしょう。少し前から、テレビでよく耳にしますね。

 金融危機が深刻な現在、金融機関の財務健全性を公的な機関がモニタリングし、その結果に基づいて、資本注入(税金投入)するかどうかを決定することによって、金融機関に対する市場の信頼を回復し、経済の安定化を図るもの、だろうと思いますが、具体的なことは分かりません。

 なので、金融に関しては一番信頼出来ると思われる、日銀さんのサイトで調べてみることにしました。

 早速見つけました。こちら(「主要金融機関におけるストレステストとその実務に関する調査」)

 上のリンクは、直接PDFファイルへリンクするので、こちらの方がいいかもしれません(PDFへのリンク元のページ)。以下は、その中の要旨の一部です。

  BISグローバル金融システム委員会 (The Committee on the Global Financial System<以下CGFS>) は、2000年初、ストレステストのシナリオに関する調査を実施した。「ストレステスト」とは、金融機関が、例外的だが蓋然性のあるイベントがもたらす潜在的な脆弱性を把握する手法である。近年、ストレステストは、バリュー・アット・リスクやその他のリスク計量化手法とともに、その重要性を増している。CGFSは、G10中央銀行総裁のためにグローバルな金融市場の安定性をモニターするという使命を負っている。CGFSは、次の3つの目的のためにタスクフォースを設置した。それは、(1)ストレステストがリスク管理において果たしている役割について理解すること、(2)市場参加者が重大なリスクと考えているイベントを把握すること、さらに、(3)ある時点におけるリスクテイク姿勢の多様性に関する情報を明らかにすることであった。

 10か国から43の金融機関(商業銀行および投資銀行)が調査に参加した。2000年5月31日時点で全社規模で実施しているストレステストが報告された。同時に、リスク管理上ストレステストをどのように実施・活用しているかという点に関する7項目の質問に対しても回答を得た。幾つかの報告金融機関に対しては、回答内容を確認し、より踏み込んだ議論をするためのフォローアップ・インタビューも行われた。

 ストレステストの一般的な意味は、金融市場での不測の事態が生じた場合に備えて、ポートフォリオ(ポジション)の損失の程度や損失の回避策をあらかじめシミュレーションしておくリスク管理手法をいう。

 金融市場では、ブラックマンデーやアジア通貨危機など、通常の市場環境下では考えられないような大幅な価格変動が時として起こりうることがある。

 ストレステストでは、一般に発生確率が低いと考えられるリスクシナリオをいくつか用意すると共に、ヒストリカルデータから異常な環境下のものを抽出し、その発生確率や変動パターンを当該シナリオに当てはめて、現在のポジションが抱える潜在的なリスク量を計測し、不測の事態に備える、というものです。(まあ、特別な感じはしませんね。言葉の通りです。)


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:マネー

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。